美しい田園風景が残る田舎町。颯太はいつものように小学校の帰り道、友人と山の麓の神社で遊んでいた。
その日、颯太は林の中で兎の被り物を発見する。おもむろにその被り物を被った瞬間、世界は一変し、颯太は見知らぬ町へ飛ばされる。そこは人の気配の無い荒廃した町だった。
そこへ現れる同じ兎の被り物をした謎の少女。颯太は彼女に導かれるようにその町を駆け巡る。
その中で訪れた古びた劇場。そこに満ちている妖し気な光と、白仮面の人々。颯太と少女はその中で起こる騒動に巻き込まれていき…
空中ループが奏でる壮大な組曲に、美しい映像と毒のある風刺描写を巻き込んだミュージックシネマ。映像制作集団シネマズギックスと空中ループが織り成す、全く新しい映像作品。
■出演者
颯太/小学校4年生/平均的な身長体重、薄い顔、大人しい子
兎の被り物をした女の子/颯太と同じくらいの背格好、少しおてんば
白仮面の人々/劇場の中にいつのまにか現れる謎の人々
颯太の友達/小学四年生/颯太たちとかくれんぼをする
■ロケーション
田園風景の広がる田舎町/颯太の住む町
颯太の遊んでいた神社/山の麓にある古びた神社。山と里、「この世界」と「あの世界」の境界
荒廃した町/人のいない町、ボロボロの建物、雑草の生えた道。
壊れた小学校/颯太が飛ばされた先。木造のぼろぼろになった教室にぽつんと立っている。
古びた劇場/白仮面の人々が住む舞台